読書を通じてサンシャイン!! を楽しもう #00:事前準備編 知識の海ずら

 

 なぜ読書を通じて楽しみたいのか

こんにちは。センケイです。

前回に続く2記事目です。

 

※ 2019/02/11 追記

 

公開直後に URL を

カスタム URL にしたため、

すぐにリンクを貼って頂いたかたには

ご迷惑をおかけしたかもしれません。

この場でお詫び申し上げます。

 

※ ↑追記ここまで

 

ざっくりいえば考察のブログです。

 

今回は準備編ですので、

まずこの記事を続けていく理由を

最初に述べたいと思います。

 

読書を通じて見る / 考えることに

どのような意義があるのでしょうか。

 

個人的に色々と

不思議なめぐり合わせがあったため、

この理由は複数にまたがります。

 

理由①:作品を楽しみたい

まず第1の、

そして最も重要な理由です。

 

2018/11/18 の東京ドームに参戦し、

大きく心を揺さぶられ、

もっともっとこの作品を楽しみたいと

強く感じました。

 

しかし・・・、いかんせん、

(個人的にメインと考えている)

アニメ本編は、

1期+2期+劇場版合わせても

現時点でわずか

12~13時間の尺しかないのです。

 

ならばその限られた時間を

より楽しむための、

言葉、知識、あるいは

さまざまな観点を身に着けたい。

そうすればこの全26話+劇場版を、

もっと味わうことができるだろう。

そう考えたのです。

 

以上が第1の、

そして最も重要な理由です。

 

f:id:a16777216:20190123010142p:plain

出典:ラブライブ!サンシャイン!!1期3話/
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
国木田花丸の大量の購入に黒澤ルビィが思わず「そ、そんなに?」と応じる場面です。
書籍の面白さとその情報量の多さを感じさせてくれます。

 

また、以下は第2の理由に繋がりますが、

実際に趣味で色々な本を読んでいると、

驚くほどこの作品に結び付く観点

点在しているのを感じました。

 

理由②:社会とのつながり

第2の理由は、この

ラブライブ!サンシャイン!!』、

そしてそれを取り巻く

(コミュニティや巡礼などの)現象が

きわめて現代的であり、このため

作品と実社会との強い関連性が

感じられたためです。

 

つまり、

サンシャイン!!を楽しむことと、

いまの私たちが暮らす

社会を理解しようとすることの間には

お互いに有益な効果があるのでは、と

そう思えたのです。

 

今だから正直に言いますと、

初見で本編を視聴したとき、

無印の『ラブライブ!』と比べ

(以下、無印と表記します)

人物の心の動きが複雑に思え、

すぐにはポイントの理解できなかった

話数がいくつかありました。

 

しかし本の中で、現代社会を捉える

いくつかの考え方を知ってから、

そうした話数を含む

サンシャイン!!の物語の感じられ方が

大きく変わってきました。

 

その考え方の代表的な1つは、

現代では自分(たち)のありようを

自分(たち)で定義しなければ

ならないのだ、とする、

再帰的近代化という考え方です。

 

こうした概念を知ったことと、

繰り返し見直したこととがあいまって、

各話がぐっと面白く感じるように

なったのです。

 

詳細は今後の記事に譲りますが、

大まかに言うならば、

自分が何者かを問うシーンや、

Aqours活動の意味が何かを

問うシーンの数々が、

上で挙げたような考え方と

響き合っていることを

感じて頂けると思います。

 

なお、この作品においては、繰り返し見ることもまた特別な意味合いを持つと考えています。

 なぜなら、ネタバレのため薄めて書きますが・・・、

 今まで歩んできた道のり自体に価値があったと見出す最終話になっているためです。

 ただし、ぐっと面白く感じるようになった理由として、

 ドームによる強い印象のためや、「単純接触効果」のためである可能性も、

 否定することはできませんが。

 

以上、

社会を捉える枠組みを知ることが

作品鑑賞を楽しくする可能性を、

ざっと確認しました。

 

今度は逆に、作品を楽しむことが

社会の理解につながるという

その可能性を確認します。

 

当然、作品が社会の動きから

影響を受けているであろうこと、

他方、作品が社会の動きに対し

影響を与えているかもしれないこと。

 

この2点を踏まえると、

特に、作品と現代社会が強くリンクしていればいるほど、

作品を読み解くことが、

社会そのものを読み解くことにも

繋がっているよう直感できます。

  

長くなりましたが、

以上が第2の理由、すなわち

サンシャイン!!の堪能と

社会の理解とが、お互いに

有益だと思われたという点です。

f:id:a16777216:20190118015523p:plain

出典:ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow/©2019 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!ムービー
劇場版では作品の内容そのものも、社会との接点がより打ち出されていました。

 

 

理由③:わたしにできること

3つ目と4つ目の理由は、

やや個人的なものになります。

 

3つ目の理由として、

このサンシャイン!!に対して

自分にできることを考えたとき、

それは考察だ、と

そう思い至ったからです。

 

人物の絵を描くことも、

楽曲を演奏をすることも、

踊りを再現することも、

MASTER をフルコンすることも、

今の私にはとうていできません。

 

しかし、本はそれなりに読んでいます。

 

加えて、

私が読書にハマりはじめた理由の1つは

「アニメ研究」という学問分野が

あることを知ったためです。

 

そのため、今までに読んできた本は、

比較的作品読解に役立つものが

多いと考えられます。

 

私は読書を通じて考察をすることで、

サンシャイン!!に対してようやく

何かすることができそうだ、と

考えました。

これが第3の理由です。

 

 

理由④:数奇なタイミング

最後に、4つ目の理由です。

 

これはいっそう個人的なのですが、

ここ最近急激に、

舞台探訪を促すような出来事が

増えているのです。

 

久々に訪れた、

長い休みを取得する機会。

 

アニメや観光、そして舞台探訪を

テーマにされている方々との

ちょっとした出会い。

 

友人と続けてきている、

移動や地域をテーマにした活動の、

芽吹きはじめ。

 

最近こうしたことが集中して起こり、

東京ドームで突き動かされた熱意が、

一気に加速させられます。

 

劇場版で舞台の良さが際立つ点も

これに重なってきます。

 

以上の4つが、

読書を通じた記事を書かんとする

その理由です。

 

なお、ここで提案する分析の仕方は

ラブライブ!シリーズに限らず、

アニメ全般を楽しむうえである程度、

汎用的に使えるものと期待しています。

 

 

既往研究&考察の調査

さて、文章による貢献を考えるには、

まず既存でどのようなものがあるか

調べることが重要です。 

 

 

検索によってお見かけした記事も

多数ある一方で、

ご縁があって拝読できた記事もまた

多数あります。

 

私の稚拙な文で紹介させて頂くのも

畏れ多いのですが、

以下の3つの目的のため、

ざっと挙げて参ります。

 

その目的とは、

①当記事の位置取りを確かめるため。

②議論を可能な限り深めるため。

③すでに良い記事のある議論について

 知らずに誤ってその劣化版を

 書いてしまうことを防ぐため。

 です。

 

早速進めていきましょう。

 

さまざまな考察ブログ

 

下記は、momorin さんの、

以前より愛読させていただいている

とても読み解きの丁寧なご考察です。

 

サンシャイン!!の2期3話以降は、

おそらくお忙しいためか

ご更新されていないようですが、

「スクール」性と「アイドル」性の

対比といった切り取り方が鮮やかです。

 

高坂穂乃果を中心に、各人物が

いかに適切なタイミングで

成すべきことをなしたかが分かり、

各人物の魅力を一層感じられます。

togetter.com

 

 

 

 

対して、下記の kouji さんの記事は、

映像の技術的な話に特化されています。 

仕事で図説の資料を作るときにも

参考にさせて頂いていました。

ch.nicovideo.jp

 

 

 

下記の、まりさるのさんのブログは、

学術や文学をふんだんに交えた 

力強い記事です。

 

なんと 2018年1月時点ですでに、

WONDERFUL STORIES の先が

現実の未来に開かれてくると

予期されています。

ch.nicovideo.jp

 

 

 

下記のいちきんぐさんのブログは、

特に作中やライブ中での出来事を

詳しくご考察されている印象です。

 

個々の出来事が全体の中で

どのような意味を持つのか、

とても多くのことを見出されています。

ichikingnoblog.hatenablog.com

 

 

 

下記の kato19 さんのブログでは、

引用の仕方について

大変参考にさせて頂いていました。

 

が、ラブライブ!についても、

作品形式の観点も交えた

とても印象に残る記事を書かれています。

kato19.blogspot.com

 

 

 

下記のぶろっくさんのブログは、

主に1曲1曲の楽曲について

ご考察されています。

 

このため、本編だけでは分からない

キャラクターの心の機微まで

詳しく気付かせて頂けるよう

強く感じられます。

k-block.hatenablog.com

 

 

 

以下のアオイさんのブログは、

私たちファンと作品とを結ぶような

書きかたをされている印象です。

 

私たちの現実、あるいは

作中でキャラクターが感じる現実、

これらを結ぶ接点から、広がりのある

ご考察をされていると感じました。

aoiroma.hatenablog.com

 

 

 

以下のさめさんのブログは、

ライブという場所やサントラなど、

音楽全体について書かれていて、

私たちがそれぞれの場を

どのように楽しむことができるか、

教えてくださっているかのようです。

same-lovelive.hatenablog.com

  

 

 

以下の魂さんのブログは、

テキストの量も密度も物凄いです。

 

キャラクター1人1人について

人物の有り様を読み解かれていたり、

諸作品や諸音楽との比較をされて

いたりする点が

まず目を引きますが、

それ以外にも多数の観点から

多くの記事を書かれています。

ishidamashii.hatenablog.com

 

 

 

以下のてぎさんのブログでは、

他の作品のものも合わせると、さらに

多数の記事をご執筆されています。

 

多種多岐に渡る映画や、

監督や声優さんが活躍する他作品も

広くご視聴・ご考察され、

サンシャイン!!の相対的な意義が

描かれている印象を受けます。

tegi.hatenablog.com

 

 

さて、

ご縁があって存じ上げているだけでも

既に優れたテキストが多数あります。

 

しかも、色々な様々な観点が網羅され、

私たちがさらに色々な視点で作品を

楽しむことが出来るようになっています。

 

『アニメ研究入門【応用編】』の119P、

須川さんの議論に、

オーディエンスはただ観るだけの立場から、作品テキストに積極的に関与し、影響を及ぼす存在になり、

 という記述があります。

 

ここまで見てきたテキストの海こそが

作品の広がりの一部を作ってもいる。

そう考えることが可能でしょう。

 

 ・・・ともあれ、

このようなテキストの充実がある中、

私のやるべき仕事など

もはやないかのようです。

 

しかし気を取り直して、

原点に立ち返ります。

 

読書によって一層サンシャイン!!を

楽しめるとしたら、

それはどのようなやり方でか。

 

現代社会とのサンシャイン!!との

位置関係が

どのようになっているのか。

 

具体的な楽しみ方や、

そのやりかたを共有できれば。

そのように思います。

 

また、

理由において少し述べたように

作品読解のなかでもとりわけ、

社会のありようとの関係に

特に注力した仕事ができればと

考えています。

 

 

さて、というわけで続けましょう。

上のような観点をもとに、

まずは社会学というワードで

検索をしてみましょう。

 

今の時代、 絵文字も

Unicode に登録されて久しく、

普通の文字と同じような操作感で

使えるようになってきましたので、

虫眼鏡の絵文字を検索の意味に

活用していきましょう。

 

🔍「ラブライブ 社会学

7番目くらいに私の記事が出てきますね、

ありがとうございますm(_ _)m

 

 既に挙げたもののほかに、

下記のサイトが見つかりました。

●毛利研究室(静岡英和学院大学人間社会学部)

 

このサイト内には、関連する研究や

アンケート調査も見つかります。

 

例えば、

「コンテンツツーリズムの行為者としての「ファンのあり方」および地域が果たしうる役割に関する心理的・社会的考察」

http://ccc.sakura.ne.jp/ct/contents_tourism_2018m.pdf

●「ラブライブ!サンシャイン!!」関係アンケート2017

http://ccc.sakura.ne.jp/ls2017/index.htm

ですね。 

 

さて、社会学以外でも、

作品読解に関係しそうな検索は

ある程度行っておきましょう。

 

🔍「ラブライブ 表象文化」

 

下記リンクが見つかります。

当記事の趣旨としては、これもまた

押さえておかねばなりませんね。

危機と表象 - 株式会社おうふう 日本語、日本文学、人文・社会出版社

 

 

 

🔍「ラブライブ 物語論

すぐに見つかるのが以下の記事です。

 

無印1期のあのインパクトや、

バランスと意外性を併せ持つ点が

どのように実現されたか。

 

一般的な方法論が、

アニメという形式に合わせて

どのようにカスタムされたか、

このような軸から

解き明かされています。

yokoline.hatenablog.com

 

 

 なお、「ラブライブ 社会学」や

ラブライブ 心理学」等で

検索すると、前述の

まりさるのさんのブログが

再び見つかります。

観点の広さが伺えますね。

 

しかし、詳しくは後述しますが、

ラブライブ 心理学」で検索しても

視覚心理学や音楽心理学の記事は

見つけることができませんでした。

 これについては後述します。

 

 

次は、ラブライブ!に関する

学術的な成果についても

確認してみましょう。

 

google scholar

🔍「"love live" school idol」

で検索したとき、

スマホアプリの市場動向といった

関連性の薄いものを除くと、

1引用以上されている研究で

下記が見つかりました。

 

日本では、高校卒業後も、

文化祭などの場で制服に似た衣装で

アイドルパフォーマンスをする。

この状況を端的に捉えているのが

ラブライブ!である、と

主張しています。

 

Galbraith, P. W. (2016). The Labor Of Love: On The Convergence Of Fan And Corporate Interests In Contemporary Idol Culture In Japan. Media Convergence In Japan. Patrick W Galbraith and Jason G Karlin. 1st ed. Tokyo: Kinema Club, 232-264.

 

このほかに、英語の冊子への掲載で

引用数が1以上あるものは

ほとんど見つからず、

研究対象としてのラブライブ!

まだまだ始まったばかりの

状態のようです。

 

 

関連分野の書籍

最後に、アニメ研究全般や、

ラブライブ!を記述した冊子について

見ていきましょう。

 

アニメ研究全般を扱うものとして

アニメ研究入門【応用編】』や

アニメ研究入門〔増補改訂版〕』、

あるいは『アニメ・マシーン』が

ありますね。

 

※ 2019/02/11 追記

 

アニメ研究入門の共編著をされている
須川さんの『少女と魔法』は

アニメと社会との接点を考えるうえで

重要な示唆を与えてくれそうです。

 

日本のアニメの系譜の良さを

誤解なくとらえていくには、

菊とポケモン』や

日本のアニメは何がすごいのか

などが良さそうです。

 

他にも、

アニメと学術を結ぶ批評として

神、さもなくば残念』も

押さえておきたいです。

 

※ ↑追記ここまで

 

さて一方、ラブライブ!に特化して

研究ないし評論する刊行物は

必ずしも多くありません。

 

しかし例えば、

アイドルアニメ全般について

編纂されたものの中で

ラブライブ!の紙面が充実している

ユリイカ2016年9月臨時増刊号 総特集=アイドルアニメ

があります。

 

また、総ページ数は多くありませんが

ラブライブ!に特化した小冊子として

アニバタ Vol. 15』があります。

 

※ 2019/02/11 追記

 

ラブライブ!ではありませんが、

作品内の構造を鋭く暴いていく

成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論』は

大いに参考にしたいです。

 

他にも、間接的に繋がるものが

多数考えられます。

 

単に列挙するのも味気ないですので

読書メーターの機能を活用し

作成した本棚、

アニメを深く楽しむ」にて

ご紹介いたします。

 

私の読了本に限られてしまいますが、

その分、読了したうえで

アニメ考察に関係するものに

絞り込めているかと思います。

 

※ 追記ここまで

 

 

まとめ

再・わたしにできること

ここまで見てきましたように 

すでに多くの考察・評論の仕事が

なされており、

当ブログのやることは

最早残されていないかのようです。

 

しかし、

以下のいくつかの主眼において、

まだやるべきことが残されていると

考えています。

 

第一に、本から学べる内容がいかに

サンシャイン!!の堪能に繋がるのか、

本に即して明記している記事は、

恐らく多くないと思います。

 

ここに、サンシャイン!!の楽しさを

新たに発見できる余地や、逆に、

本を読む楽しさを高める余地が、

残されているものと考えます。

 

もちろん、色々な方の記事の中で

専門的な文献が引かれていることも

よく見かけることがあり、

私はそれが大好きなのですが、

ここで主客転倒と言いますか、

どういう種類の文献が

どういう種類の楽しさを創り出すか

これを明らかにしたいと思います。

 

 

第二に、文献の種類のうち、

社会学関係の文献をもとしにた考察は

まだまだ余地があるものと考えます。

 

最初に少し触れましたように

サンシャイン!!のシークエンスの中に、

現代社会を象徴するような描写が

幾つもあるよう感じられます。

 

確かに、社会学とサンシャイン!!との

接点を考察しているものは、

現在皆無ではありません。

 

しかし、例えば

『アニメ研究入門【応用編】』における

社会学の章の比重を思うと、

社会学による考察はもっと充実して

しかるべきではないかと思えてきます。

 

もっと言うと、社会学のより個別の分野と

サンシャイン!!との接点を見ていくことが

必要とされているのではないでしょうか。

 

具体的には、

AqoursAqours を理解する仕方として

社会学的自己論」(および物語論)の

考えが有用に思えますし、

舞台探訪が生む文化や交流については

観光社会学」が効いてくるでしょう。

 

前者については、サンシャイン!! を理解するために『自己への物語論的接近』という本が

 相当役立ったとするツイートをお見かけしたことがあります。

 また後者については、まさに『アニメ聖地巡礼の観光社会学』という1冊の書籍があるほど、

 扱う対象として大きなものであることが伺い知れます。

 

観光と近しい社会学として、

移動や Web、メディアなどの

社会学も示唆に富みそうです。

都市については前回書きましたが、

まだまだやることが残っているとも

考えています。

 

ともあれ、

このあたりの観点を使って、

サンシャイン!!の楽しさやその

テキストの意味を引き出す試みに

一定の意義があるものと考えます。

 

 

以上、読書を通じること、

そして社会との接点を問うこと。

これらのことを、

一連の記事のテーマに据えます。

 

 

さて、上の2点の他にも、

議論が必要だと思われる観点が

幾つかあります。

個人的に関心があるのは

以下の2つです。

 

1つは、

視覚心理学と音楽心理学です。

 

これらをもとにした考察は

今のところ記事がなさそうだ、と

上で述べてきました。

 

サンシャインの劇伴における

徹底した視聴覚の作り込みを思うと、

こうした観点からの考察ははやり

この世に現れなければなりません。

 

心理学もまだまだ初学なのですが、

無いものは作るの精神で、

勉強しながら進めていきます。

 

 

もう1つは遊び自由、そして

ゲームとの関係性です。

 

遊びと自由についての記述は、

本編でもよく見られましたが、

その記述は劇場版で

さらにいちじるしく増加します。

 

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 歌詞 パート分け

にてサイト内検索すると、

劇場版以前の既存曲 63 曲中、

「自由」の登場は6曲であり、

意外と少なく10%以下でした。

 

これに対し劇場版の挿入歌では、

キセキヒカル含む7曲中3曲において

「自由」が使用され、

約 43% に急騰します。

 

他方、当ブログは

もともとゲーム研究に興味があり、

その延長線上で遊びと自由について

たびたび考えてきました。

是非この視点から考えてみたいです。

 

なぜなら、ゲーム研究は

遊びと自由についてかなり多くの

示唆をもたらすからです。

 

例えば、

ビデオゲームの美学』に描かれる

以下のような問い。

 

私たちがゲームを遊ぶとき、

ふつう、必死で勝利を目指します。

 

しかしもし、

「今すぐ勝利できるボタン」があったら

それを押すでしょうか?

 

この問いに、

ゴールへの道にある制限≒不自由

一定の意義が現れています。

 

あるいは、目指すべきゴール

それを手に入れるプロセスとの、

複雑な関係を見ることも

可能でしょう。

 

このようなゲーム研究の視点をもとに

遊び自由、そして

「ホンキで駆け抜け」ることとの

関係性を考えます。

 

このことは、失敗やその克服という

1期8話や2期8話とも通底します。

例えば「しかめっ面にさせるゲームは成功する」では、

 失敗する自由や、勝つことよりも学び続けることの重要性を説明しており、

 失敗の克服とゲーム研究との関連が伺えます。

 

 

さらに、自由や不自由の観点は、

Brightest Melody の新しく始めるものが

明記されていない点を考えるさいに

欠かせないものと思われ、

 

プロセスや失敗の克服の観点は、

WONDERFUL STORIES による総括の

結果と過程の捉えかたを考えるさいに

欠かせないものになるでしょう。

f:id:a16777216:20190210193338p:plain

出典:ラブライブ!サンシャイン!!2期13話/
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
今までの失敗や克服の道のりがどのような意味を持つのか、大変丹念な美術とともに振り返られます。その先の予感もところどころ示されます。

 

以上で見てきたように、

読書社会学的視点を中心に、

視聴覚の心理学

そしてゲーム研究の視点を交えて

作品の楽しさを高めようとすることが

この記事の意義と言えそうです。

 

すでに広大な知識の海がありますが、

幸い、まだまだできることがあるのです。

 

研究が必要です

当ブログは、研究論文の質を

追求するものではありません。

あくまで目的は考察です。

 

しかし、

いまだにラブライブ!に関する

学術論文が多くないことから、

もっと研究されてしかるべきだと

そのように考えています。

 

なので、

せめて今後ラブライブ!で論文を

書きたい方が現れたときに備え、

足場を整理することも

サブの目標としていきます。

 

考察の質と、学術的貢献の質は

トレードオフにもなるとも思いますが、

その中間を目指すこと自体もまた

一つの独自性になるかもしれません。

 

 

さて、準備は入念にすべきですが、

徹底しすぎるわけにもいきません。

 

IT 業界では、

完璧だと思うころでは遅すぎるとも

言われていますね。

 

上記の言葉は、

単に急ぐことを正義とするだけでなく、

状況に応じた動的なたいおうも正義だ。

そのような主張に感じられます。

 

ともあれ、

テキストで知識を深めるという種類の

準備だけでなく・・・

実践に即した準備もまた必要である。

そんな場面を1期7話から引用し笑、

今回はここまでにしたいと思います。

f:id:a16777216:20190105180412p:plain

出典:ラブライブ!サンシャイン!!1期3話/
©プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!

 

それでは、ここまでお読みいただき

ありがとうございました。

 

次回以降、この準備を下地に、

早速実践に向かっていきましょう。

2月後半には、「自己物語編」を

アップする計画です。

 

次回をお楽しみにして頂けると

幸いです。

 

参考文献

書籍

※ タイトルを述べるのみで内容に触れていないものは、割愛します。

 

新世紀ゾンビ論: ゾンビとは、あなたであり、わたしである (単行本)

新世紀ゾンビ論: ゾンビとは、あなたであり、わたしである (単行本)

 

 ※作品から社会への影響もあり得るという話題。

 

 ※再帰的近代化について。

 

集団と組織の社会学―集合的アイデンティティのダイナミクス

集団と組織の社会学―集合的アイデンティティのダイナミクス

 

 ※再帰的近代化について。

 

アニメ研究入門【応用編】: アニメを究める11のコツ

アニメ研究入門【応用編】: アニメを究める11のコツ

 

 

 

ビデオゲームの美学

ビデオゲームの美学

 

 

 

しかめっ面にさせるゲームは成功する 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン

しかめっ面にさせるゲームは成功する 悔しさをモチベーションに変えるゲームデザイン

 

 

 
 

オンライン

togetter.com

※2019/02/08 最終アクセス

 

 

ch.nicovideo.jp

※2019/02/08 最終アクセス 

 

 

ch.nicovideo.jp

※2019/02/08 最終アクセス

 

 

ichikingnoblog.hatenablog.com

※2019/02/08 最終アクセス

 

 

kato19.blogspot.com

※2019/02/08 最終アクセス 

 

 

k-block.hatenablog.com

※2019/02/08 最終アクセス

 

 

aoiroma.hatenablog.com

 ※2019/02/10 最終アクセス 

 

 

same-lovelive.hatenablog.com

※2019/02/08 最終アクセス 

 

 

ishidamashii.hatenablog.com

 ※2019/02/10 最終アクセス 

 

 

tegi.hatenablog.com

※2019/02/10 最終アクセス 

 

 

ccc.sakura.ne.jp

※2019/02/10 最終アクセス 

 

 

yokoline.hatenablog.com

※2019/02/09 最終アクセス 

 

 

※2019/02/9 最終アクセス 
 
 

equj65.net

※2019/02/09 最終アクセス 

 

ameblo.jp

※2019/02/10 最終アクセス 

 

 

論文

Galbraith, P. W. (2016). The Labor Of Love: On The Convergence Of Fan And Corporate Interests In Contemporary Idol Culture In Japan. Media Convergence In Japan. Patrick W Galbraith and Jason G Karlin. 1st ed. Tokyo: Kinema Club, 232-264.