こんにちは。センケイです。
自分にとっては、ファイアーエムブレム(以下、FE)シリーズはずいぶんやり込んだゲームの一つです。例えば、特に紋章の謎、聖戦の系譜など。
上で例を上げたように、自分の幼少期においては、フリー戦闘でレベル上げができないのがデフォルトでした。
つまり、「キャラへの経験値の分配がまずいとキャラが育っていないせいで勝てなくなる」、「中盤で詰んでいることに気づくことがある」という大変シビアなゲームだったわけです。
そもそも FE シリーズは、HP ゼロになると通常二度と甦れない。ステージの途中ではセーブはできないか、総合 A 評価を取るために特定の条件に沿ってセーブしなければならない。という大変ハードルの高い2つのルールがあるゲームです。これだけでも、小学生とかにとっては大変難しいゲームです。
これに加えてさらに、上で挙げたように、経験値の少ないせいで途中で詰むことがありうる仕様。キビシイ。
…これは流石にカタすぎるというためか、最近ではフリー戦闘によって中盤詰むことがなくなったり、仲間が生き返るゲームモードを選べたりと、人によってはよりカジュアルな遊べるように緩和されてきているようです。
それはさておき、かつて熱心な FE ファンであった私は、しばらく最新の任天堂ゲハを追っていなかったために、FE の最新作が出る毎にキャラクター一覧やパラメーター傾向などを眺めて、良いなぁ楽しそうだなぁという気持ちを噛み締めていました。
そんな自分にとっては、Switch を買うに際しても、その大きな目的の1つは FE の最新作を遊ぶことにありました。他にも、マリオの映画を見に行ってたいへん刺激されたなど、色々ありましたけどね。
それで手にした最新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』。早くも 100 時間くらいは吸われており、趣味って忙しいなと改めて痛感したところです。
さて、上で述べてきたように、筆者は中盤で詰むような昔のゲームシステム、フリー戦闘でレベル上げできないために計画性が求められるゲームシステムについて、昔の経験からすっかりトリコになっていました。
このため、難易度ルナティックを選択する限りにおいてフリー戦闘が実質ないようなものになっているエンゲージは、その意味でも私の求めるものそのものであったのです。
このため、ハード購入時に一緒に買ったブレワイをまだ一分もやらないうちに 100 時間以上没頭するという運びになりました。
さて、以下、本編 19 章までのネタバレを含みますが、自分のプレイスタイルなどを書いていこうと思いますので、よろしくお付き合いください。
さて、経験値配分を計画的にやらなければならないということは、仲間のうち特に誰を育てるかを決めることは死活問題です。
総計 30 〜 40 人くらいが仲間になるらしい「エンゲージ」ですが、戦闘に出すことができるのは 7 人程度〜最大恐らく 12 人(ステージによって異なります)。
その中で、良くも悪くも目を引かれたのは、「アンナ」という人物です。
あとで調べてさらに幾つかの気付きを得ることになりましたが、この人物は幾つかの意味でたいへん特殊な登場の仕方をします。
まずは登場の仕方。この人物、本編からすれば番外編にあたる外伝のステージにおいて登場するさい、明らかに似合っていない武装をしているのですね。
見るだにまだ 10 歳序盤くらいの子どもであって、ステージ開始時のモノローグではお金の話をしているので、てっきり盗賊か何かの職業をしているものと思うわけですが、なんとアクスファイター、つまり斧戦士として登場するのです。
鋼鉄の食器でトレーニングしているエーティエが羨むほど体格が良い人物ブシュロンとか、初登場のさいにパーティー中最も無骨な人物よりも 5 以上力が強いステータスで登場した人物パネトネ。
こうした人物たちこそ斧戦士にふさわしいのであって、それと比べるとアンナはかなり無理をしているようにしか見えなかったのですが…、斧戦士の上位職「ウォーリアー」として、この人、意外なセンスを発揮していることになります。
そもそも私がアンナをスタメンに加え始めたのは、他のプレイヤーと協力して攻略を進めるオンラインモード「繋戦の試練」において、そんなブシュロンよりも二周りほどアンナを強くしているようなプレイヤーを何名か見かけたためです。
きっと突出してパラメーターの伸びがあるに違いない。と。
さて、クラスチェンジして多少はまともになった頃にも、まだまだ総合力で他の人物たちの後塵を拝しているアンナ。クラスチェンジまでで5レベル上がっているけれども少なくとも「突出して」伸びる様子はなさそうです。
少し脱線しますが、クラスチェンジまでは、「烈火」の刻印をしたトマホークにかなり助けられました。僕の場合はアンナさんをスタメンに加えたのが 10 章からだったので、随分苦労しましたが。
トマホークは飛び道具である上に破壊力も全武器中でかなり上位に来る強力な斧兵器ですが、命中が低すぎてほとんど信頼できないのが問題でした。
ここで、烈火の刻印は、威力はかなり下がるものの命中が 40% も上昇し、しかも重さまで減るという、武器強化の方法の1つです。これにより、斧の重さをうまく扱えないアンナにはかなり有利な武器ができあがりました。
威力が下がるもののトマホークの元々の威力がかなり高いので、減少後も下位互換の武器である「手斧」よりは十分強力です。かつ、烈火の刻印は必殺の可能性も高まります。必中のキル・手斧と化したトマホークにはもはや隙がありません。
さてその後アンナを、まさにその烈火の人である紋章士リンと組み合わせてみると、これはバッチリ決まりました。
素の速さが大幅に上がる上に、撃破のたびにさらに速さが2上昇する「速さの吸収」スキルがつくため、(紋章士リーフの置き土産である体格バフをつけておくと、) 必中必殺のトマホークを2発繰り出し、ザコ敵 (といってもルナティックではまあまあ強い) を初撃でバッタバッタと倒す猛者へと化していきます。
さて、パラメーターの成長が人並みより少し良いくらいだと体感していたアンナですが、よく見ていると素の速さの伸びが良く、リンによる下駄がなくても2発繰り出しがちな速さを、次第に獲得していきます。
画像の次点で速さをバフしていますが、そうでなくても素の速さがウォーリアーとしてはかなり高い値になってきているのが体感されました。
すると、いよいよ強力になってくるのが、弓の能力です。
直近の作品の動向はあまり分からないのですが、聖戦の系譜やその後の数作と比べてみるとエンゲージでは、弓を兼任できる職業がかなり少ないように感じられます。ジェネラルでさえ弓を使えた時代が懐かしい。エンゲージでは、サブで弓を使える職業は、はっきり言ってウォーリアーしかないでしょう。
逆に弓メインの職業はあまり潰しがきかないところがあり、弓は飛行ユニット対策になったり射程3で二発打ったりできる貴重な武器ではあるものの、エンゲージにおける運用は難しいものになっています。
そんな中、アンナはなぜか生まれつき持っている武器の素質が (斧ではなく!) 弓なので、ウォーリアーでは本来扱えないはずの上位の弓、ぎんの弓や光の弓の取り扱いが可能になっています。
ウォーリアーの特性なのかアンナは体格もレベルアップにおいて成長させていき、一般的な弓兵よりも素の体格が上回ってきたので、やや重い武器であるぎんの弓も光の弓も2発ブチ込んでいきます (速さが相手より5以上速いと2発攻撃でき、体格が武器の重さよりも大きいと、武器の重さによる速さの減少が免除されます)。
特に光の弓という武器は非常に強力で、錬成で +1 をつけると、中盤まで物理攻撃最強とおぼしきぎんの斧よりもさらに高い性能になります。しかもこちらは魔法攻撃なのです。弓には弱いがその弱さを払拭するほど頑丈な職業であるドラゴンナイト。そういう職業の敵が登場したさいに、弱点である魔法攻撃でかつ弓特効を発揮します。
ここにおいてアンナは弓を使うユニットとしては異例の魔力の高さを持ち、かつリンとのタッグではたいてい2発打つので、下手すれば理論上 100 をゆうに超えるダメージをもたらします。光の弓という武器はこの人のためにあったのだ、と言われんばかりです。
なお、リンの遠隔攻撃である流星群を使うと、遠くのドラゴンナイトを予め一撃でキルできるために、安全確保のためにも重要な役目を果たします。
ボス戦においても、素の状態で射程3で連携 (他の味方が攻撃を仕掛けるさいに戦闘に参加) できる職業はウォーリアーをおいて他になく、職業柄としても多面的な働きを見せます。
そういうわけでアンナは、特にリン意外にもウォーリアーという職業を人一倍活かし、六面八臂の活躍をする人物だったのです。
それで、「アンナさんはウォーリアーがよく似合う」という記事にする予定でした。
…が、攻略情報などを見ないようにしていた私ですが、アンナという名の人物が FE シリーズを通じて意味のある役目を果たしていると分かり色々調べていて、ついにネタバレを1つ踏んでしまったのです。それで、ついに「ウォーリアーで本当に良かったのか…?」という疑念がよぎってしまいました。
…ここで少し箸休めとして、上のスクショ時点での、総合力上位3人物を見ていきましょうか。
この人たちは内部レベルがすでにアンナより2前後高かったのでそれもあってひとまわり強いですが、クロエの場合は職業柄も良いためか、同レベル帯だったとしてもクロエのほうが総合力が強いと思われます。
力はバフしていますが、素の力の伸びも意外とあり、とにかく速さについては自然にこのくらいまで上昇しているので、ほとんどの相手にはキラーランス攻撃を2発打ち込み 75% 前後で「いただいちゃうわね」する恐ろしいユニットとなっています。
このタイミングでは料理が大人強化バフ期間になっていたのでカゲツが逆転して2位になっています (オトナが男性に偏っている点はちょっと違和感ありましたが)。しかしカゲツは大人期間でなくても十分強く、力と速さを両立していて守備もそこそこある人物は他に多くありません。このため、ふつうの料理の場合でも相互力2〜3位を維持していきます。
カゲツは色々考えた結果マルスかリーフと組ませたいと思い、その後は武器も2種使えるドラゴンナイトに転職させているのですが、これもなかなかマッチしており、衣装も似合うデザインになっていてうまくゲームにフィットしています。
セリーヌはいわゆる魔法剣士ポジで力も魔力もあるので結果的に総合力が高まりやすいですが、そうでなくても速さや幸運が充実しており、頼れる人物です。なおここでは HP をバフしています。
射程3かつ特効の弱点がなく、たまたま大好物スキルもつけていたので、カムイと組ませて足止め要因として活躍していたのがこの頃です。が、色々悩んだ結果、竜呪だけ継承してロイと組ませるほうがさらに強いのではないかと思い至っています。
ロイの武器強化は剣の攻撃力 +10。ここで味噌なのは、力ではなく「攻撃力」が高まる点ですね。ということは、光の弓ほどではないもののそこそこ強い「いかずちの剣」による魔法攻撃が、これもバフされるということですね。
ロイのレベル5アップバフと剣 10 バフを加えた横列3マス魔法攻撃で竜呪も追加、やばくないですか…?しかも力も低くないので相手によっては物理剣に切り替えてもよく、その場合も 10 バフが効く (し、ロイの別の能力による力バフが乗る) ので、振り分けが非常に強力になりそうです。さらに華炎による追加ダメージチャンスもあります。
今日から試そうと思っているところなのでまだ構想段階ですし、もしかしたら思い違いもあるかもしれませんが、これはワクワクしますね。力か魔力かでどっちつかずになる心配をした瞬間も一回ありましたが、全くの杞憂でした。
さらにおまけで、フィールド上での勇姿です。それにしても、必殺時の「ティータイムよ!」もいよいよ本気を出し始めた感があって良いですよね。
アンナさんです。自分よりも大きい弓ですが、章を追うごとに軽々扱っているように見えてくるのが凛々しくて良いですね。
さて、アンナさんの職業ですが、1つだけネタバレを踏んでしまい、その内容というのが「アンナは技と魔力の伸びが全員の中で最も高い」というものでした。
へぇ良いじゃない。魔力も高まるウォーリアーとか。ん待てよ、マージやリンドブルムより高いっつった!?
確かに力も伸びて内部レベル 26 前後では 20 とかになりましたけど、やっぱりウォーリアーの柄だっていえるには低めだし、別の物理職に転職させようとしてみると改めてその低めさが目立つ。光の弓の射手としては類を見ない優秀さだけど、もっと強い武器や魔導書が出てくるとたぶん埋没しちゃいますよね。
さて速さについては相当伸びたことですし、スキルで速さを3増やせるマージナイトならリンがいなくても2回攻撃打てそうです。かなり悩んだけど魔法使いの道を歩んでもらってみましょう。代わりに射程3が活きるルキナかカムイ、ないし魔力が活きるセリカと組ませるとして。
悩むことにかなり時間を使いましたが、19 章終了時点でのスタメン計画は以下になります。武器バフが無駄にならないように結構頭の中で試行錯誤しました。
人物 | 職業 | 紋章士 |
主人公 | 神竜ノ王 | ベレト |
クロエ | グリフォンナイト (槍) | シグルド |
カゲツ | ドラゴンナイト (剣、槍) | マルス |
セリーヌ | フロラージュ | ロイ |
アンナ | マージナイト | ルキナまたはセリカ |
オルテンシア | スレイプニル | セリカまたはカムイ |
ディアマンド | スュクセサール | リーフ |
ミスティラ | ピッチフォーク | エイリーク |
ゴルドマリー | ブレイブヒーロー (剣、斧) | アイク |
スタルーク | ティラユール | カムイまたはルキナ |
セアダス | ダンサー | ミカヤ |
パネトネ | ベルセルク | リン |
ディアマンドは速さの吸収を付けているので、アイクと組ませて攻撃力 +10 のウルヴァンを2発打ち込むのも大変魅力的ですが、リーフのマスターランスを4発打ち込むのも楽しそうだし、守備面でゴルドマリーが飛び抜けて優秀であることも踏まえると、一旦この組み合わせが充実しているかなと思っています。ステージによって逆にしても良いかもしれませんけどね。
ミスティラも合わせてこの3人は速さと守備を兼ね備えており2回被ダメージも避けられるので、さらに優風または急所ずらしを付けると、安心して任せられる壁役になります。
アンナ、オルテンシア、スタルークについては、アンナを魔道の道に進めることで代わりの斧使い&連携役として急遽パネトネに来てもらい、これに伴ってそれぞれの役割を入れ替えているところなので少し迷いがあります。
アンナ&リンで鉄板かなと思っていましたが前述のようにマージナイトのアンナは素で2回詠唱できそうなので、それならば力が群を抜いているパネトネに流星群を任せたほうが、遠くの危険な魔道士を確実に処理できて良さそうな気がします。
他のメンバーについては射程3と魔力のどちらを最大限活用するか。スタルークもオルテンシアもすでに2人とも再移動を持っているのでカムイはどちらも似合うのです。強いて言えばスタルークのほうが竜穿砲に月光が乗る可能性がありますね。
基本的には総合力 (特に速さ) と役割分担 (特に武器レベル) とで編成を決めていますが、キャラデザや能力が大変魅力的で最後まで迷った人物も何名もいます。
本気を出すときだけ目を開く糸目キャラのルイ。他にはあまりいない細面でクールなタイプのアイビー。2人ともそれに加えて攻守ともに優れているのですが、速さと幸運が低めであることで予想外に運任せになった場面が多く、断腸の思いで他の人物と入れ替えております…。
イケメン僕っ子であることに加えて速さを中心に総合力が高く、頼れるスキルのエスコートがあるメリンもかなり悩んだのですが、武器の組み合わせもあってか一撃で撃破できることが多くなく、泣く泣く打撃力のあるメンバーに入れ替えております…。こうして文面にしてみると改めて悩んじゃいますね。
今でもメンバー、指輪の組み合わせ、職種には迷いや未練があります。が、一旦とにかく全クリまで頑張ってみますか。少なくとも主人公および総合力上位3人については確信をもってこれだ!と言える想いがありますし。全能力3バフや、ゆうしゃのやり4発、急襲神速たたみかけは絶対強いです。たぶん。それに、全クリ後に追加ストーリーをやるなら、また人物が増えるでしょうからね。
ついに大部分が揃った指輪。敵にしてさすがまえぬさん CV と言いますか優しさを垣間見せるモーヴ。この先どうなってしまうのか!楽しみですね。
それでは、かなりニッチな需要の記事とは思いますが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また、エレオス大陸の歴史のどこかでお会いしましょう!