こんにちは。センケイです。
ラブライブ!のブログが書けなくなってきたということを最近いくつかツイートしていたので、またコイツ書いてやがる、と思う読者の方もおられるかもしれません。
しかし、ナガノアニエラが大変素晴らしかったため、これは書かざるを得ないなと思い、移動時間の間に今日の感動を書き留めておきたいと思います。
自分でも無自覚のうちに隠していただけで、やはり想いは、雨上がりは胸の中にあったのです。
私にとってのコンテンツのブログ
実は最近、コンテンツについて書くことがスランプになりかけていました。
界隈でとくに良くして頂いていたかたがたが、少しコンテンツのブログと距離を置くか、かなりしっかりコンテンツを追いかけるかのどちらかであることが多くなり、いずれにしても、文、特にライブの感想を書くことを難しく感じつつありました。
界隈は皆さん優しいので、しっかり追いかけられていないことについて引け目を感じる必要は全く無いのですが、これは自分の問題というか、自分で自分に納得できていないところが大きかったと思います。
でも事実ちゃんと追いかけているかたに比べて面白い文を書くことは難しいし、自分がイベントに顔を出すことが少なくなると必然的に自分の文は相対的に目立たなくなるし、何かにつけて自分の文の需要のなさを感じたりはしていました。
でも、もともとはと言えば、需要があるかどうか全く気にせず、書くことそのものが面白いからとにかく書くんじゃという気持ちで始めたわけです。
それに、やっぱり見てくださっているかたは何名かいらっしゃってて。(いつもありがとうございます。)
ですから、初心に返って、せめて書きたくてたまらなくなったときくらいは、短い文でも良いからその気持ちを残しておこうと思ったのでした。
何しろ、今日は今までで一番良い一日を更新したのですから…。
敢えてこの文の固有性を挙げるとすれば、野外ライブならではのライブの感触でしょうか。
今思えばあの頃の救いは Theater of Life だった
鈴木このみさんの曲はブブキ・ブランキを視聴していた頃から大変素晴らしいと感じていて、こうして現地で見る機会ができたことを嬉しく感じていました。
想像を遥かに超えていました。
音源で聴くだけでも、かなりのハイトーンをしかも歌い上げる感じではなく、通りの良いエネルギッシュな形で歌ってらっしゃるので、その素晴らしさは重々理解していたつもりでした。
ですがあれをさらに激しく踊り、私達を煽りながら、さらに音源以上の力強い声で奏でてらっしゃるのです。
踊りに関して言えば、このみさんの場合は特に持ち歌に符点のリズムがよく入るので、それに合わせた腕の振り方(しかも全身で振っているような感じ)が大変魅力的です。
このときから既に、現実とは違う何かを経験しているような浮遊感の中を漂いつつありました。
なにしろ雲一つないような晴天が大変快いのです。その貫くような歌い方が、無限遠へと続いていく青空の中に染み渡っていきます。
さらに、フォロワーさんから伺った話でもありますが、やはり野外ライブのほうが後ろに届く大型の設備が求められる分、低音の響きがより良いようです。
このみさんの曲の場合はロック調の曲であると同時に電子的な要素が強く打ち込みの音も多いはずで、これが重低音強めの音響とは大変良く噛み合っていました。
そして、極めつけは Theater of Life という、デカダンスの OP 曲です。
思えばデカダンスが放送されていた 2020 年の夏はキツイ夏でした。
この年は、自分は結構社交的なんだなということに気付いて、イベントや勉強などを通じて人と知り合ったりお話したりすることが好きなんだなと、ふとしたときに気付いた年だったのでした。
このため、人と会うことはあまり良くないという時代に突入して、辛いとまではいかないまでも一定の閉塞感に襲われていました。
オンラインだけでもできることがあるかもしれないとずっと足掻いていたし(今思えば公園で散歩するイベントとか企画すれば良かったかもしれません)、今月はあまり何もできなかったなと思うたびに、自分の怠慢だと感じたりもしました。
そんな夏、デカダンスというアニメには大変救われる部分がありました。
ある事情のために思うように自分のやりたいことができない、それでも必死に、かなり全力で抗っていく。そんな主人公のナツメに、当時の自分はずいぶん救われていたと思います。
そのテーマ曲のうち、どちらかというとエンディングのほうが覚えやすく耳に残るもので、広く括れば人との親しさをテーマにした楽曲だったので、当時こちらが主に印象に残っていました。
しかし歌詞の力強さ、それとよく共鳴する曲調の点で(それだけではないのですが)、オープニングの曲の素晴らしさを、このアニエラに向けた予習・復習で痛感しつつありました。
「何も望めないのは生きてないと一緒だ」
あの頃は、そんな気持ちで必死にやってたかもしれないなと改めて思っていたところでした。
そんな曲を、紺碧の空の下、抜群の音響で、一切の妥協のない全力の振りと歌唱で。流石にあの頃の自分が救われてしまいますよね…?
ブログが書けなくなってきたっていうのも結局広く括れば「望めない」状態の一種で、きっと最近でも、あの頃から続いているものなのかそれともまた新しい何かなのか分からないけど、自分の限界を決めちゃうものにぶつかっていた。
しかしそれと戦っていこう、突き抜けていこう、そんな気持ちにスッ…と落ち着けた瞬間でした。
ブログを書くと言う形じゃなくても、全然違うもので表現をするかもしれないけど、何となく漠然と立ちはだかる行き詰まりに絶対勝てるような気がした。
音の波も大変素晴らしく、空も心も晴れ渡ってきたところでしたが、まだ生涯で一番というのは大げさすぎる。
長くなるので全部は書きませんが、2022 年の 6 月 25 日、26 日をそうそう超える日は来ないはずなんです。
完全に油断をしていました。だんだん追えなくなってきたこともあって、リハビリという気持ちだったんです。
過去より、未来より、このイマを
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には、これも自分の勝手な思い込みですけど、後ろめたい思いがありました。
推しは優木せつ菜なのですが、全体のライブもチケットは入手できず、こちらはまだ運のせいだから良かったのですが A・ZU・NA のライブでの楠木ともりさんの役としての最後の勇姿を見届けることができず、これはまずいと思っていたところだったのです。
後者については、真面目に積まなかったところもあるので、自己責任でもありました。
心の中では、僕よりももっと行くべき人がたくさんいらっしゃるから、とずっと言い訳していましたが、やっぱり今思うと怠慢だったな、と。
それで、今年の4月に林鼓子さんへの代替わりの放送があるので、やはりラブライブ!の運営は素晴らしい、今度こそ全神経を集中できるタイミングを作って、絶対見るぞと思っておりました。
でも、まだ心の準備ができていない、とか、今日は他に考えることがあるからそのことだけに集中できない、とか、そんなことを考えていたうちにアーカイブが終わってしまったのです。
それ以降、自分が自信を持って虹のオタクで(も)ある、と、堂々といいにくくなってしまっていたのです。
誰から責められるわけでもないし、自分で自分に納得できないというだけの問題なんですけどね。
ですが、実はその A・ZU・NA のライブと同じ日の、距離的にも 1 km も離れていないライブ会場で行なわれたライブに僕は最終的に行くことにしたのですが、そのオープニングアクトでドラムを担当したメンバーが実は鼓子さんであったと後に明かされたのです。
鼓子さんのいずれ推すべき運命にある、そんな言葉が脳裏を横切った瞬間は何度となくありました。時間の問題だったのかもしれません。
アニエラきっかけというよりは、そろそろ劇場でやらなくなっちゃうのではという心配から、一応と思って慌てて虹の劇場版(兼 OVA 作品)を見に行ったのですが、これが大変素晴らしい内容で、やはり虹はとてもいいコンテンツなのだと思いだしたところでした。繰り返しますがこれは全くの偶然なのです。
鼓子さんの演技は、合っているとか合ってないとかを超えて(もちろん合っているのですが)、せつ菜の魂を演じてらっしゃるという印象をすぐに受けました。
そこに来て。5th 全落ちだったこともあって初現地!となる、満を持しての Colorful Dreams! Colorful Smiles! です。
あ゙わ…(膝から崩れ落ちる音)
動きの豊かさ、音や声の厚みからか、映像そのもののダイナミックさや立体感が存分に再現されたパフォーマンスで大変素晴らしいのです。
そしてライブ感のある合いの手。結局京成 GO! のところは本当はなんと言っているのかあんまり分かってないのですが、本当に楽しく、心朗らかになる曲です。もうこの時点で僕は汗と涙と砂まみれの服で心身ともしっちゃかめっちゃかです。
そして…夢への一歩、CHASE!、ダイアモンド…
言っておきますが僕は上原歩夢ちゃんのことも中須かすみちゃんのことも相当好きなんですよ。
歩夢ちゃんは主人公ポジということもあってか虹の全ソロ曲の中でも僕の一番好きな曲があるし、かすみちゃんの髪型を尊敬しているがゆえに始めた(右から左にかけて長くなる)アシメの髪型を今でもまだ僕は続けています。
ですがカラドリのときから感じていたことですが、やっぱり推しは特別なのです。
まさに以下この瞬間を楽しんでいるようなご様子や、全て全力でぶつかっていく感じが、やはり魂からせつ菜そのものだと感じられるのです。
いやもっといえば、その全力さひとつひとつが有り体にいうと美しく、鼓子さんの演技そのものがこれからのせつ菜を作っていくのだろうと思えたし、それであれば間違いなく素晴らしいものになっていくという予感、いや確信を得たのです。
希望的観測ですが他のファンのみなさんもきっとそう思ってらっしゃるのではないか、とも。
そして、CHASE! です。推しというだけでなく、アニメ第一期のすべての始まりになる歌であり、何重にも特別な一曲です。
素晴らしいものは、そしてそこから受け取ることのできる感情というものは、いつでも想像を超えていきます。
だから「これを見たかった…!」の枠組みで捉えられるものではないのです。自分の有限の想像力で描いたものなど、やすやすと超えられてしまいます。
だからそのパフォーマンスは、期待していたものなんかよりも遥かに上を行く力強さ、向かい合う気概、声の通り。前任のかたの大変素晴らしかったパフォーマンスを継承しつつ、そこに既にさらに新たな魅力が加わっていっているのです。
そして何より素晴らしいのは、そうした文脈を大切にしつつも会場の初見のオタクのかたがたにも伝わる盛り上げ方をやってらっしゃる点です。
確かにこの曲は盛り上がる曲でもあるので、そのツボを抑えて会場のジャンプなどを煽っていく機転には度肝を抜かれました。
このとき、天井の割れる音がしました。
2021 年、CYaRon! の生バンドを見た日から、感じることのできる瞬間最大幸福には天井がないと思うようになりました。
さきほども書いたように自分の想像力などは所詮有限で、自分の考えうる最も強い喜びの大きさのことを、現実は超越していきます。
あれから Aqours のドームツアーが(ついに、満を持して)あり、特にセトリに心を打たれたベルーナドームと東京ドームの回、計4公演のあるたび、過去最高の喜びの強度を更新することになりました。
しかし、喜びに天井はなく、「今までで一番幸せな一日だ…」というモノローグが溢れるに至りました。
恐ろしいのは、この後もさらに、TOKIMEKI Runners、未来ハーモニー、Love U my friends が続いた点です。
虹のオタクならセトリを見た時点で泡を吹いて卒倒するレベルです。よね?
この流れがあまりによく、つくづく、「良さ」には天井がないことをしみじみ感じていました。
そしてこの抜群の晴天!美しいという言葉を絵に描いたならこういう風になるだろうなという青の深さと日のまばゆさ。その群青の中に虹を描く振りがなんと似合うこと!
そして観客の熱気。オタクたちの喜びに震えるさまが大好きです。その姿は鏡のようなもので、それでますます自分自身が喜びに震えていることが自覚のもとに晒されていきます。
そして低音。未来ハーモニーは虹ミリ知らのフォロワーさんの言葉を借りれば感動をしっかり伝えてくる曲で、でもこの音響では低音がしっかり体の芯に伝わってくるカッコイイ曲として聴くこともできます。それこそ浴びるように。
僕は最近になってようやく、合同誌を作るとか、ドラムやドラムマニアを本気で再開するとかって形で、心から面白いと思えることができるようになったなと思っていたところです。
でも、中身のレベルの高さというか、それと向き合う楽しさのレベルの高さが、ある程度のところでプラトーになってそれ以上変わらなくなったら嫌だなとか、起こってもない先のことに少し心配になったりもしてたんです。
でも「未来ハーモニー」という楽曲が instrumental で使用された虹二期のとある回では、未来や過去のことばかり気にしていたら、楽しい今が過ぎていってしまう(ので気をつけよう)、という戒めが語られるのです。
これは何度自分に言い聞かせてもつい忘れてしまうのですが、イマの楽しさに集中していれば未来を心配するよしもないのだから、そのようにしようと改めて思った次第です。
そして、やってみたい気持ちや情熱はこの心の中にあるのだから、もしプラトーになることが心配だったとしてもたぶん大丈夫で、きっとまた己の内側から出てくるかもな、と。
…勢いで何とか日付が変わる前(か、変わったとしてもその直後)までにこの気持ちを残そうと思い、バーッと書いてみました。
このあと、ライブレボルトという作品によってさらにまた全く経験したことのなかった喜びを感じることができているのですが、一旦、ここで筆を置くことにしましょう。
コンテンツへの自分の姿勢の行き詰まり、そして、おそらくはそれと連動しているのだけど、自分のやっていること全体への行き詰まり。もしそうしたものがあっても、そして自分が具体的にそれを解消する方法を持っていなくても、内側から湧き上がってくるものがいつか何とかしてくれるのでたぶん大丈夫。そしてそれを助けてくれるものにまたきっと出会うのでたぶん大丈夫。
今日一日のことをまとめるとすれば、そのようになるでしょうか。
一日一日を大切にしよう、とは言いません。自分に対してもね。
でも、今この瞬間を楽しもう、とか、一瞬行き詰まっても心の内側の情熱はなくならないよ、とか、そういうことは今なら言ってもいいかしら。
そういうわけで、今回もありがとうございました。
電車の中でスマートフォンで夢中で書いてて文字数カウンターも使ってないので、正直何文字書いたかも分かりません。
読み飛ばして読んで頂いていたとしても部分的にでもつまみ食いしてくださっていれば十分とてもありがたいのですが、何か印象に残るところがあったなら嬉しいです。
それではここまで、ありがとうございました!
願わくばまた、Kアリーナ横浜または次の佐久市でお会いしましょう。