こんにちは。センケイです。
厳密な基準を設けているわけではないですし、まだ手洗いマスク等十分に気をつけたほうがいいという意識があるので、ライブについてはしゃぐかどうか、その一環として記事を書くかどうかには迷いがありました。
が、2つの理由から、今回、2021/10/17 開催の『ラブライブ!サンシャイン!!CYaRon!2nd LoveLive! ~大革命☆Wake Up Kingdom~』DAY2 については、やはり書こうと思います。
第一に消極的な理由として、1ヶ月ほど毎日数値を追いかけている限りでは週対比 60% 前後が維持されてきたし、ライブ後の悪い噂も聞かないためです*1。
第二に積極的な理由として、今まで経験したライブの中でも、一番心に働きかけてきて感じられたためです。今までのライブも、どれも相当なものだったはずなんですけどね。あるいは、少し大げさかもしれませんが…これまで生きてきた中で一番心を動かされたと行って良いかもしれません。
知ってしまったな、幸せな時間に天井がないということを
— センケイ (@a33554432) October 17, 2021
天井を割っていった分、感情の引き波が来たときには、同じ絶対値で底を割っていくのではないかという恐れていましたが、そこまでつらさは感じずにすみました。ちょっと楽観的に考えるなら…友人関係に恵まれてきているためも大きいかもしれませんが…感情と向き合うやりかたが少しだけ上手くなったのかも?
もう1つ行っておくとするなら、いざ入場してみると席が市松模様ではなくなっており、大丈夫だろうか…?という懸念はありました。向こう一週間の間は、公私ともにいくつか面会の予定もあったのです。
しかし幸いその後、前述のように悪い噂もなく、自分の健康状態や体温にも異常がみられませんでした。ホッ。
で、なぜこのことをわざわざ書いたかと言うと、少なくとも感情の上ではそんな懸念なんて忘れ去ってしまうほどに、一気に心を持っていかれたのだ、と言いたかったからです。
一曲目の「ある日…永遠みたいに!」からガッ!と来ましたが、メッセージ的には2曲目の「Braveheart Coaster」がヤバかったです。
自分は今までずっとリスクテイカーで生きてきて、農学系から物理学系に院から転学するみたいなむちゃをして、それが今に繋がってて。
今の会社も、入社試験の準備をしてきた 2018 年度の自分の実力からしたらその試験は難しいもので、結構な苦労がありました。
リンク先の記事には書き忘れていましたが、試験の前日 2019/03/03 のファンミでは、ここまで頑張ってこと自体は後悔しなくても良いんだ、と、そのように思えるものでした*2。
「本気になるときは今」としながらも、「だめならまた次のチャンスをつかみに」と、ああ、なんて明るい曲なんだろうと。そして極めつけは「信じてあげなよ 自分だけのチカラ」。
— センケイ (@a33554432) March 4, 2019
Aqours の、とりわけ伊波杏樹さんのおかげで、やっと今の会社に届くことができたようなもの。
こんな冒険がなかったら、自分の人生はもう少しだけモノクロだったのかな。などと思うと、何となく懐かしい夕焼けのような色を感じさせるギターの音色も相まって、鮮やかにこの曲が心に転がり込んできます。
さて、あるミュージカルにおいては、偶然にも舞台にて伊波さんとかなり近くなる瞬間があり、あの心臓が壊れそうな経験を経て、強くなった心臓。これもまたある意味では今に繋がってきているのですが、この話はまたの機会に。そういう風に、自分の中では色々文脈が重なってくるのです。勇敢な心臓。
「”MY LIST” to you!」は、後に登場する「少女以上の恋がしたい」と合わせて、かなり強いラインナップを構成しましたね。歌詞が青春を感じさせます。
よくよく考えてみれば、名前で呼び捨てするとかって、滅多にない関係性なんだよな。そういう青さ。それを CYaRon!が歌うのは、CYaRon!の持ち歌にラブソングが多いわけではないにもかかわらず、なぜかしっくり来てですね。何となく憧れる誰かと誰かの関係が空に描かれていくような、不思議な感動を覚えました。
また、アッパーでないこういう歌でこそ、多くのライブや持ち歌を重ねてめちゃめちゃダンスが上手くなってらっしゃる Aqours のメンバーの上手さ、そして生バンドが際立っている感じがあります。これに加えて、キュートなグループとしての CYaRon!のカラーまでもが、「これでもか!」と重なってきます。
熱い青さがあるなら、寂しい青さも。「CHANGELESS」は、のちの「サクラバイバイ」と重なるのでしょうか。この曲の正確な文脈は残念ながら私は分からないのですが…、しかしいずれにせよ、未練を感じさせる歌です。海の青さは涙の色のように見えるかもしれません。
上のような青春の時間もあれば、親しい皆と離れたあとの一人の時間もある。なんかこう、このライブって、人生の縮図みたいですよね。そういうところが、感情をいっそう際立たせたんだと思います。
そして、こういう、ひとり取り残されるかのような時間もまた、人生を彩る大事な要素の1つかな、とか。でも大丈夫。そんなとき、「潮騒」は優しいんですもんね。
さて、前半の目玉の1つと行って過言ではない「Hop? Stop? Nonstop!」。ソロパートを3名が贅沢に使っていくのがたまりませんよね。弾けるパワー担当が斉藤さんなのは、分かります笑。そしてサビの交互に止まるところの見応えにも、震えます。大サビは確か伊波さんだったはず。ここでまたしても心を撃ち抜かれます…!1つのライブで何度やられてしまったことか。
しかしそれ以上に撃ち抜かれることになるのは、「Dance with Minotaurus」でした。生バンドともグループの雰囲気とも相性抜群で、絶対やるという気はしていたし、1日目にやったらしいことも知っていたけど、それでも「やるのか…!」と分かったときの衝撃が忘れられません。
それで、トロッコで近くまで3名がいらっしゃるのですが、トロッコってダンスよりもファンサービスで主に手を振るものという印象があったので、まさかあれほどキレッキレのダンスをやってくださるとは!いや、手も振ってくださるんですが、なんとテンポよく両方を切り替えてご披露されているんですね。すごい。
で、あろうことか自分たちの席の近くまで来てくださるわけです。こんなことがあって良いのだろうか。
斉藤さんは、安定してハイトーンで歌い続けることも、一人ひとりに目線を送ることも、機敏なダンスも、どれ一つとして欠かしません。何もかも強いです。3rd の DVD ではその弱点のなさに驚かされましたが、ますますそれを洗練させてらっしゃってますね。
伊波さん、一切の妥協をせず全力でダンスされるさまは、カッコよすぎます。しかも、3rd の「消えない夢が…」のところでご披露されていた、その日一番と思われた「今この瞬間が楽しい!」というご表情を、なんとここで見せてくださるんですね。嬉しい。それに、きっと、だからこそあれだけのことができるんだなと。
降幡さん、大変惜しくもトロッコが反対側の席へと行ってしまいましたが…、決して引けを取らない芯の強さが、遠くからでも感じられてきます。モニターで拝見する限りでは、笑顔にしたいという想いの伝わってくる、ご表情も含めた全身のパフォーマンスです。
これみよがしにバンドサウンドとマッチするミノタウロスの曲。胸に響くフロアタムと共鳴するような、心に響く全力のダンス。それは前述のように、トロッコなのにも関わらず絶え間のないパフォーマンス。近くで全身全霊のダンスが見られるとか。なんとずるいライブなのでしょうか。こんな日が訪れて本当に良かったと、全身で感じました。
その直後に「サクラバイバイ」が来るのは、本当にズルいと思います。
打って変わって明るく元気に送り出そうという歌。音域の広い3名によるハイトーンが美しいです。そして…、このハイトーンが故に、「何とか明るさを保とう」という歌にも感じられて、そこにしみじみとした良さを感じていました。「きっと」とか、「あこがれはずっとね 消えない」というところに、抑えているけど一抹の寂しさがあるようにも感じられてですね。
歌詞とメロディが一体となってそうしたことを感じさせるところは、ほんとうに美しいと思います。サクラバイバイ、やばいです。
幕間が入り、そろそろ終盤かなと言う寂しさはちょっと感じてきたものの、しかしここまででかつてない満足を得ているので、終わらないで欲しい気持ちが強すぎるがゆえの苦しみは大きくはありませんでした。ただ強いて言えば、全員曲のカバーがもう少し見たいなって。
再開後、TAKUYA さんがグイグイくる演出に大きく持っていかれます。個人的には京都に強い憧れがあり、最近「KYOTO」 (記憶している限り、TAKUYA さんがご出身の京都を描いた曲だったはず) を繰り返し聴いてもいたところだったのです。なので一層文脈を感じたというか、憧れていたら京都のほうが来た!みたいな偶然も感じました。
TAKUYA さんの描く青さっていうのはこれもまた染みるんですよね。どちらかというと空の青さかもしれませんが。「Brand New Wave Upper Ground」とか、「Cheese "PIZZA"」とか。でも極めつけは「ひとつだけ」ではないでしょうか。
「あたしがもし泣いたら 君の唄で空を青くさせて」って。すぐ具体的な情景が浮かぶわけではないですが、何となくそういう関係性って凄くカッコいいなって。でも Aqours の中の間柄ってそういう関係性なんじゃないかなという気もしてて。
あとは「風の向こうに 夏が待ってる」というフレーズですよね。
いちばん輝くシーンの1つである「WATER BLUE NEW WORLD」のステージは、行なわれたとしたら恐らく3月でしょう。まだまだ冬の寒さも残る季節で、夏はずっと先。でもその輝きの中に、遥かな沼津の夏を連れてきてしまったような感じがあって。
その行き着いた先の1つである「Whistle of Revolution」。アニメの完結を見た後にそれでも進み続けるばかりか独立したアーティストとして活躍していく CYaRon!が見るものは、「今でも ひとつだけ」の願いでもなく、「たくさんがんばってきた時間」よりももう少し先の「変わり続ける」「セカイ」だったんですね。
また少しセカイが変わり、結果としてはまた音楽が街に戻って来始めたのも、それも1つの帰結なのかもしれません。そしてこうして「最後にわっはっはー」と笑うのです。(「mottö」の伏線でもあった?)
んで、一番見たかったと言えば何と言っても「スリリング・ワンウェイ」ではないでしょうか?来た!大好きな全員曲です。
数々の公演を積み重ねたキャリア、それよりもさらにさらに高みに登ってらっしゃるのを感じさせた 2020 年末の配信ライブ。その底しれぬ力を現地で見れてしまうというわけなのです。
…ただ惜しむらくはこの曲の見るべきところがあまりに多すぎるのです。地に足のついた堂々たるセンターを務められる降幡さん、ダイナミックに左右に振れる斎藤さんと伊波さん。そして生バンドにドンピシャのリズム。燃え上がる炎。モニターには見事なカメラワーク。1サビ2サビとはまた別の魅力に変わるラスサビ…。
とても見切れません笑。こういうのをフルに楽しむ方法こそ二日間の通し参加なのかもしれませんね。
特に、肉眼で3名を同時に目視することがかなわない点では、葛藤を持ちながら聴いてしまったというのが正直なところでした。しかしこれには良さもあって、会場の広さに勝るとも劣らない3名のスペクタクルの壮大さは、見事としか言いようのないものでした。一度に見通せないほどのスケールで、目では見ていない瞬間にもきっと素晴らしい動きをしてらっしゃるに違いないのだというご実力で、わずか3名で会場を支配してしまうというのは、全員での舞台とはまた大きく異なる魅力の1つに違いありません。
アンコール前のトリは前述のように入社の最後の決め手となった曲、「勇気はどこに?君の胸に!」。この日いくら心底満足したと言っても、「やり残したことなどない」と言える日がもしあるとしたら、それはまだずっと先のこと。明日からも頑張っていこうという気持ちにさせてくれるこの歌がここで来るのは、素晴らしいタイミングです。きっとこの歌もカテにして、これからも「挑戦」していくんですよね。
確かセンターは降幡さんだったはず。大サビの、空に透き通っていくような素晴らしいハイトーン。そして、アニメ内で恐らくはさらに次の年も部長として意志を引き継いでいくのであろう姿の体現に、これもまた目も胸も熱くなってしまいます。
さてここで、残すところアンコールのみになりました。一般にアンコールって曲数読めないし、好きな曲が来なかったらしんどいみたいなところがあって、ちょっと平常心に戻ってみたり、スリワンでの葛藤を思い返してしまっていたりして、ちょっとしこりのある気持ちではいました。ここまでで既にかつてない満足を得ているのに、ワガママな話ですね笑。
いやところが、残りの3曲というのが、これまた期待を大〜幅に上回る構成だったのですよね。
幕間の太極拳に関する映像も、最初は、もうすぐ終わりか〜という哀愁にばかり気持ちがいってしまって上の空になりかけてたんですが、見ていたらだんだん面白くなってきまして。新しいことを挑戦したり、それを恐らくパフォーマンスに活かす努力をされていたりする3名への敬意から、だんだん引き込まれていったのだと思います。
そして…再開後の「Dragon Riders」がまさにそれとつながる内容だったんですね。手と足の絶妙なバランス。何という体幹の強さ!実はライブに来た理由の1つとして、ドラムのかたの演奏技術を目で盗もうという理由もちょっとあったのですが、むしろ主演の3名からのほうがより多くを学んでしまったと思います。片足を浮かしながらも上体も自由に動かしていくようなバランス感覚こそが、自分のドラムに足りていない部分だと痛感していましたからね。
恐らく振り付けも拳法を意識した構成になっているのでしょう。さっきの映像を見てきたからますます楽しめるというその演出は圧巻でした。3名の芯の強さがいっそうありありと感じられるその流れと動き。カッコイイ。
さらになんと次の曲が「MY舞☆TONIGHT」ではありませんか。熱く燃える!広い意味で東洋の衣装も相性抜群です。そしてこの和洋折衷のアッパーの音楽は、バンドサウンドの良さも、先ほどの東洋武術の切れ味もともに飲み込むものであり、もう何も言うことはありません。それに振り付けもこれ、カッコよすぎますもんね。
強いて言えばほんのちょっとだけ残った、スリワンで欲を出しすぎた際の悔やみ。それももうすっかり浄化されました。さっき書いたように、次の日からも「挑戦」していこうとは思うわけですけど、この日思い残すことはすっかりなくなり、改めて「今までで一番のライブだ…」という気持ちで満たされていきました。
ここでも確かセンターは降幡さん。突き抜けるような歌声で堂々と締めくくられていきます。
MC。この3名の現地でのライブは、確かにここ最近ずっとなかったのではなかったでしょうか。内容自体があまりに良くて意識していなかったのだけど、やっと実施することのできたライブで、しかも市松模様にしなくて良くなったことを受けてのこの規模での開催。今更ながらも改めて感無量だなという想いを噛み締めました。そして Aqours のライブも、今度こそきっと出来るんだろうな、と。
そんな希望も相まって、もう完全に満ち足りた気分になっているのだけど、追い打ちをかけるかのように、なんと「近未来ハッピーエンド」ですよ!普段のライブだったら、喜びの気持ちがガス欠になっててそこそこの喜びの大きさになっちゃうところを、この日は違ったんですよね。また全身が震えるように嬉しい。
何となく、Aqours が私たちのことを応援してくれるような歌でクロージングされることに、希望を感じたのだと思います。これからも応援してね、でもライブ以外の場所でも素敵な時間になるよう、応援するからね、みたいな感じで。
さきほどの、これからはライブも普通に見られるようになるかもしれないという一筋の光も相まって、この希望を感じさせる大トリの歌が、胸の深くに響きました。そして諸々頑張って、「困っちゃうくらい」の「幸せ」を目指そうかな、なんてね。
そしてこの日振り返って見た幕張の夜の姿を生涯忘れないでしょう。そしてこれからもこの日の胸の熱さを抱き、仮に挫けそうなときだって乗り越えていきましょう。本当にありがとう。いつかまた現地で拝見できることを願ってやみません。